テレビのCMなどで「〇〇関節の痛みに効きます!」というフレーズが出てきます。
けれど、「関節」というのはいくつもの組織で出来ているので、「軟骨の痛みに効く」のか「靭帯の痛みに効く」のか、それとも「全部に効くのか?」がよくわかりませんね…。
今回の記事では「関節の基礎」を書いておきますね。
何故なら、関節の痛みとひとことで言っても、「軟骨の痛い」のか「靭帯が痛い」のかで治療の方法も変わってくるからです。
ご自身の関節の痛みが「どこが悪いから痛いのか?」を知っておくと、病院や治療法を選ぶ時の参考に出来ると思いますので参考になさってください。
関節の構造
関節の基本的な形です。
膝関節などでは関節の隙間の部分に「半月板」という軟骨が入っていたり、背骨であれば骨と骨の間に「椎間板」という軟骨が挟まっていますが、ほとんど関節は下の図のような形です。
関節は2つの骨の継ぎ目の部分です。
凸の形をしている側を「関節頭」、凹の形をしている側を「関節窩」と呼びます。
継ぎ目の部分の骨には「軟骨」があり、関節の動きを滑らかにしています。
2つの骨が離れすぎないように「靭帯」で補強されています。
継ぎ目の部分は「関節包」という袋でつつまれていてそこを「関節腔」と呼びます。「関節腔」中は「滑液」という液体で満たされています。「滑液」は関節が動く時の摩擦を減らし、「関節軟骨」に栄養を与える役割を持っています。
「骨膜」は骨を覆っている膜で、神経や血管が豊富に存在します。
ですが、骨自体には神経がありません。
骨が折れた時に痛みが出るのは、この「骨膜」が切れてしまうからです。
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