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ロコモティブシンドロームとは?

健康情報
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ロコモティブシンドローム(運動器症候群)ってなに?

昨今、よく耳にする「ロコモティブシンドローム」とはどんなものなのでしょうか?

「お年寄りがかかる病気でしょ?」、「運動不足だとなりやすい病気」など、何となくイメージは出来ている人が多いようですが、本当のところはどうなんでしょうか?

この記事では、「ロコモティブシンドロームとはどんなものか?」、「ロコモティブシンドロームにのチェック」、「ロコモティブシンドロームの予防法」をご紹介します。

「まだそんなトシじゃない」と考えず、ロコモティブシンドロームを防いでいきましょう。

ロコモティブシンドロームとは?(定義)

日本整形外科学会によると、ロコモティブシンドロームとは、「運動器の障害により、移動機能の低下をきたし、要介護になっている、あるいは要介護になるリスクの高い状態」とされています。

わが国では「高齢化」が進み、「超高齢化社会」をむかえ、多くの高齢者が運動器(全身の骨格、関節、筋肉)の機能障害を抱えています。

運動器の機能障害は、「立つ」、「歩く」などの移動機能の低下がみられるだけでなく、「ねたきり」や「認知症」などにもつながります。

これらの実情を周知し、さらに発症の予防を目的として日本整形外科学会が、2006年に「運動器不安定症」、2007年に「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という概念を提唱、発信しました。

手足の筋肉や関節の痛み、せぼね、体幹の痛みや機能低下と、それに伴う移動速度(歩行速度)の低下、歩行時の易転倒性などがみられる高リスクの状態です。

ロコモティブシンドロームの身体状態

ロコモティブシンドロームでみられる代表的な身体状態は以下の3つです。

  1. 筋量の低下
  2. 関節・脊椎の変性
  3. 骨量の減少

筋量の低下は「サルコペニア」とも呼ばれ、狭義では「加齢に伴う骨格筋量の減少のこと」を指しますが、広義では「骨格筋量の減少による筋力低下、身体能力の低下」のことを意味します。

関節・脊椎の変性は、変形性脊椎症、変形性膝関節症が代表的で、痛みによる運動意欲の低下、運動機会の減少などから「ねたきり」、「認知症」などのリスクが高まります。

骨量の減少が進むと、骨粗しょう症を発症し、転倒をきっかけに「大腿骨頚部骨折」などを起こし、ねたきりになることがあります。

これがみられたら「ロコモ」の危険性 ~ロコチェック~

以下の質問項目のうち、ひとつ以上でロコモの疑いがあります。

ロコチェック項目
  1. 片脚立ちで靴下がはけない。
  2. 家の中でつまづいたり滑ったりする。
  3. 階段を上がるのに手すりが必要である。
  4. 家の中でのやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろし、ソファーの移動など)が困難である。
  5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である。
  6. 15分ほどの持続歩行が困難である。
  7. 横断歩道を青信号で渡り切れない。

ロコモティブシンドロームの予防と治療

  • 原因疾患がある場合はその治療を行なう。(骨粗しょう症など)
  • 歩行障害については、個々の状態に合わせた筋力強化、歩行訓練などを行ない、バランス能力や歩行安定性を向上させる。
  • 家庭でも可能な予防、改善法として「片脚立ち」および「スクワット」によるロコモーショントレーニングが提唱されている。

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