あなたは1日に何メッツですか?
厚生労働省は、メタボリックシンドローム予防のために『健康づくりのための身体活動基準2013』で「3メッツ以上の身体活動を、1週間に23メッツ・時おこなうこと」と提唱しています。
…と言われても、
「メッツ」って何?
…という方も多いかもしれませんね。
「メッツ/METs」は、健康になるためのキーワードです。
これを機会に「メッツ」を知り、「メッツ」を使って健康な身体を手に入れましょう。
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メッツ/METs とは何か?
「METs(metabolic equivalents:代謝当量 メッツ)」とは、運動や身体活動の「強度の単位」のことです。
安静時(静かに座っている状態)を「1」とした時に、各運動が何倍のエネルギーを消費しているのかで運動の強度をあらわします。
身体活動の強度(メッツ)に、その身体活動の実施時間(H)をかけて「メッツ・時」とし、身体活動の「量」をあらわします。
参考: 厚生労働省 eヘルスネット 「メッツ/METs」について
例えば、「普通の歩行」は3メッツです。
「普通の歩行」を1時間行なうと、3メッツ × 1時間 → 3メッツ・時 です。
「ジョギングと歩行」の強度は6メッツです。
「ジョギングと歩行」を1時間行なうと、6メッツ × 1時間 → 6メッツ・時 になります。
もしも「ジョギングと歩行」を30分(0.5時間)行なったなら、
6メッツ × 0.5時間 → 3メッツ・時 になります。
健康のためには何メッツ必要?
厚生労働省は、メタボリックシンドローム予防のために『健康づくりのための身体活動基準2013』で「3メッツ以上の身体活動を、1週間に23メッツ・時おこなうこと」と提唱しています。
…ということですから先ほどの「普通の歩行」を当てはめて計算してみましょう。
「普通の歩行」は3メッツです。
「普通の歩行」を1日に1時間行なったとしたら、 3メッツ × 1時間 → 3メッツ・時 です。
それを1週間行なったとすると、 3メッツ・時 × 7日間 → 21メッツ・時 となります。
厚生労働省が提唱するのは、「1週間に23メッツ・時」ですから、ちょっと足りませんね。
あと、もう1時間ほどどこかでウォーキングしなければなりません。
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健康のためには「中強度」の運動が必要
身体活動の強度は、「低」・「中」・「高」の3段階に分けられています。
低強度: 3メッツ未満
中強度: 3~6メッツ
高強度: 6メッツ以上
参考: 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』 国立健康栄養研究所
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利先生が行なった研究(中之条研究)によると、免疫機能を高め、さまざまな生活習慣病の予防や改善には「中強度」の運動が必要であるとされています。
皆さんも、ご自身の日常生活の強度がどれくらいか?を確認し、健康的な生活に近づくための参考にしてみてください。
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