今回は「漢方薬」の基本を解説します。
きつねうどん先生は、鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の資格の他に「登録販売者」の資格も持ってます。
ドラッグストアなどでお薬のアドバイス、販売などをするために必要な資格ですが、自分の院ではお薬を売ることはできません。(鍼灸整骨院なので…。)
ですが、患者さんからお薬の相談を受けることも多いので、資格だけ取ってみました。
特に「漢方薬」は東洋医学に関係も深いので、今でも勉強は続けています。
「漢方薬」ってどんなもの?
まず「漢方」とは、中国から伝えられてきた知識や技術をもとに「日本の風土、体質」に合わせて発展してきた医学をいいます。
「漢方薬」とは、「生薬(しょうやく)」を原料に作られたお薬のことを言います。
「生薬」とは、薬効のある、動植物を乾燥させたものや、鉱物のことを言います。
(植物の葉っぱ、根とかだけでなく、熊の胆石とか、鹿の角なんかもあります)
「漢方薬」と「生薬」の関係は、お料理名とその材料という関係と同じです。
「カレーライス」っていうのが漢方薬の名前のことで、
「カレーライス」の材料となる、玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、お肉、が生薬のことになります。
漢方薬は「証」に合わせて配合する
どんな薬でも同じですが、患者さんの状態、症状、年齢、性差などに合わせて処方されます。
漢方薬は特に「証(しょう)」というものを重視します。
「証」というのを簡単に言えば「患者さんの状態」のことです。
「熱を持っているのか? 冷えているのか?」
「身体に抵抗力があるのか? 抵抗力が低下しているのか?」
「血行の良い体質か? 血行が不足しやすい体質か?」
など身体的なものから、「精神的な状態」なども加味して漢方薬は処方されるんです。
ちなみにですが、精神的な状態は「脈」にあらわれることが多いです。
だから東洋医学では「脈診」をとても重視します。
(東洋医学の診察法などは別記事で書く予定です)
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