アキレス腱断裂とは?
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)の腱で、人体最大の腱です。 。。
アキレス腱断裂は30~40歳代の人に起こりやすいものです。
柔軟性が低下して、筋肉も腱も硬くなっているのにも関わらず、スポーツや日常生活で飛んだり跳ねたりする機会が他の年齢層よりも多いからですね。
何かをぶつけられたりして切れるわけではなく、何らかの動作の時に急激な牽引力によって切れてしまいます。
前述のようにアキレス腱は「人体最大の腱」でとても強いものなのですが、前述のように筋肉も腱も硬くなっている状態では牽引力に耐えられず切れてしまうわけですね。
断裂の程度にもよりますが、ギプス固定などの保存療法か手術を選択することになります。
スポーツ選手などでは早期復帰、再断裂率を考慮して手術が勧められることが多いと思います。
ダッシュやジャンプなどの際に、ふくらはぎの筋肉が伸張した肢位(足関節背屈位)から急激な足関節の底屈を行う際に(遠心性収縮)負荷がかかり断裂すると考えられています。
予防としては、ふくらはぎの筋肉の柔軟性、耐久性を高めるためにストレッチを行うことが推奨されます。
ふくらはぎの筋肉は太ももの筋肉ともつながっていますので、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス筋)の柔軟性も高めておくことが重要です。
ストレッチの際に膝を伸ばして行うと腓腹筋、膝を曲げて行なうとヒラメ筋をストレッチで来ますので、分けて行なうようにしましょう。
もしもアキレス腱断裂を起こした場合、その人のアキレス腱はもろく弱くなっている可能性が高いため、反対側のアキレス腱も断裂しやすい状態であると考えられています。日頃から左右両方も満遍なくストレッチをして予防しておきましょう。
アキレス腱が切れた人は、よく「後ろから蹴られたと思った。」とか「ボールがぶつかったかと思った。」と言います。
それほどの衝撃を感じることが多いんですね。
断裂の程度にもよりますが、切れたところは触れると凹んだようになっています。
受傷後からどんどん腫れてきて、次の日には内出血がみられるようになります。
体重を支えることができなくなり、通常は歩くことも難しくなります。
足底筋腱がつながっている場合は歩けることがあり、「歩けるから切れてないだろう」と考えてしまう人がいますが、歩ける→軽症ということではありませんので注意です。
断裂している場合、自分ではつま先を下げる動き(足関節底屈)が出来なくなります。
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